
#192「生命が生まれる瞬間 星雲「創造の柱」」“View of life birthing: Nebular "Pillars of Creation”
Ambient Voice Scape #192 Improvisation 生命が生まれる瞬間 星雲「創造の柱」 天文学者達は、地球からおよそ6500光年先の、M16わし星雲の中心部にある「創造の柱」を、再度訪れます。 宇宙望遠鏡による観測技術の発展のおかげで、次々と届く宇宙の果ての鮮明な写真。 それは生命の新しい次元に触れる感動を体験できるものではないか、と思っておりますのでご紹介いたします。 これは何光年もの高さのガスと塵の 3 つの塔。その中で新しい星を生み出しています。 ジェームス・ウェッブ宇宙望遠鏡のこの写真は、ハッブルが1995 年に最初に届けてくれた写真と比較すると、 柱の基部とそれらを取り囲む領域や、星が発する赤外光のポートレートまでも捉えてます。 生まれたばかりの星から噴出する物質のジェットのような特徴もとらえました。それらは時速約72万キロという速度で移動しているそうです。 IMD, JP View of life birthing: Nebular "Pillars of Creation Nebular "Pillars

#190「無の師匠 秋の虫たち」“Moments of Nothingness of nature”
Ambient Voice Scape #190 Improvisation Harvest and regeneration 無の師匠 秋の虫たち
早くも秋が深まり肌寒さを感じるようになってきました。
常に上着を欠かせない時期ですね。
皆様も風邪を引かずにお元気でお過ごしですか?
可聴域を超えて私達と風景を一つとして包み込む秋のコーラスの演者達
キリギリスやコオロギ、鈴虫達
平安末期から鎌倉時代初期に活躍した歌人、西行の句
きりぎりす夜寒に秋のなるままに弱るか声の遠ざかりゆく
キリギリスやコオロギ達の鳴き声をゆっくり再現すると、普通聞く鳴き声とは違った美しい旋律があります。つい共演したくなります。
そしてこの美しい音が、冬にむかって、次第に遠のいていく。
一瞬一瞬、生まれ変わる自然を描く様子は、仏教の諸行無常を誰もが感じられるようにしてくれます。
音が消えていく中に、音がある。そして、音の間に無限の時間を感じてみるのも一興です。
そんな平和な時間を、仏教的無、無限、それとも空、の季節と呼ぶのでしょうか?
IMD, J

#191「一つの線で生まれた音の漢字」“One Line created the hieroglyph for sound”
Ambient Voice Scape #191
Improvisation 一つの線で生まれた音の漢字
3000年以上の古代に作られた漢字。
今日は「音」という漢字成り立ちから、その意味を考えてみました。
紀元前1000年頃の金文文字を見ると、「音」と「言」はご覧のとおり、同じに見えます。
紀元前200年頃、秦の始皇帝の時代の篆文(てんぶん)文字になると、「音」の字には下の口の部分に一本線が入っています。
「言」という字は、形を彫る針と器を合わせて、誓約や祈りなどの入れ物、ことだまの働きを表していたようです。具体的には入れ墨に使う針の形をした「辛」との神への捧げ物などを入れる器を意味する「口」の構成です。 そして「音」とは、「言」の字に音を発していることを表す一本線を加えたものです。
その一つの線の音とは、神の暗示である「神の音なひ(訪れ)」とのこと。
音が神や宇宙の暗示である世界観では、その音を心の中で感じ取り、解釈を推測していく人間の役目が印されています。
季節ごとの自然の音、町の音、私達の呼吸の音等々、たとえ聞き取れ

#189「A Space Odyssey」“A Space Odyssey”
#189 A Space Odyssey 2022年10月14日 金曜日 15:43 Ambient Voice Scape #189 Improvisation A Space Odyssey 最近では はるか宇宙の果て身近であると錯覚がおきるほどの鮮明な美しさで映し出されるようになりました。 それらを見ていると、そこに何万年や、何億年前の姿が織り込まれていることは私達の目に映らない要素です。実際には宇宙の違う次元の時間が光に運ばれて、一つの映像となり、私達の目に届く。 織り込まれた様々な時間は一人一人の想像で探索されて、ある日時間の不思議が常識になる日がくるかもしれません。 今日はNASA/ESAからジェームスウェッブ宇宙望遠鏡の写真をお借りして、現在では織り込まれた時間を探る私達の自由な想像や感覚おまかせして、探索を楽しめたら幸いです。 そして宇宙の一部である私達を祝福できる時間になればと思います。どうぞお楽しみください。 IMD, JP A Space Odyssey ” Space Odyssey , a picture of the

#188「収穫 祝いと再生」“Harvest celebration and regeneration”
Ambient Voice Scape #188
Improvisation 収穫 祝いと再生 夏の終わりが過去となり、深い秋を迎え入れる時期。
一年の変化を全て抱擁した秋の実り その収穫をみんなで祝う世界中の農村の賑わい
黄金に輝く麦畑を眺めながら、新しい自分が生まれてくる季節、そのいざないに身を任せる IMD, JP
Harvest celebration and regeneration
Time of season to welcome autumn. Harvesting Crop that has grown in all changes of this year,
People are getting together and celebrating harvests all around the world.
And the autumn breeze in the scenery of golden wheat fields invites the new me to rise.
Written by IMD,

#187 "遺伝子の旅とそれが願う平和〜"”The Journey of our Genes and the Peace they pray for”
My History beyond my memories Ambient Voice Scape Improvisation & Movie, #187 遺伝子が願う平和 ふっと思った:「色とりどりの人の美しさ、その遺伝子はどれだけの歩みを経て今に至ったのか?」と。
そして最近流行の遺伝子テストをやってみました。 なんと世界地図で 現在に至るまでの自分の遺伝子さんの歩みを辿れます。
時折、記憶のような想像のような中で、遠い昔の歩みをふっと思い出すことがしばしばある中、冬眠中で埋もれていた、自分の遺伝子さんとご挨拶できたような気分。
自分の記憶よりも遙かに強い、遺伝子が願う平和。多くの時間を通過しただけ、よりハッキリしている。
138億年の分子からなる生命と遺伝子の歩みが、今ここで歌う。宇宙に耳を傾けて、宇宙に微笑みを返す。
ちなみに、私の遺伝子には、ユーラシアからベーリング海峡を経由してアメリカ大陸に渡った人々、ネイティブアメリカンの遺伝子タイプが入っていました。
IMD, JP "The JourJourneyn


#155「ケプラーの「超新星」変動する時代の最先端」“Johannes Kepler’s supernova explosion〜cutting edge in changing times”
A new star “Kepler’s Nova" 冬 Winter 1604年10月の夜空に、肉眼でも見ることができる超新星爆発が起こり、後に「ケプラーの超新星」と呼ばれるようになりました。 その夜は、木星、火星、土星が一つの点に重なる瞬間に立ち会いたいと、世界中の人々が空を見上げていました。
すると突然、誰もが考えていた予想に反して、3つではなく4つめの光が現れ、それも木星と同等に光り、それが大きくなっていきます。 天動説…夜空には空に固定された星が光ると信じられていた時代に、予定外に登場し、大きくなっていく光を目の前に、世界には衝撃が走りました。
固定概念が揺らがされる混乱の中、ケプラーの冷静で短い「空に星の光が現れた」という発言。また距離など推測可能であることを述べた貢献度の高さは、どれだけ大きかったことかと思います。 ヨハネス・ケプラー。天体の運行法則をも解明し、天体物理学者の先駆的存在となりました。いかなる時も数学者として真実を求め続ける姿勢を持ちながら、豊かな想像力で未来的な展望を描くサイエンスフィックション作家であったからこそ